福祉用具貸与
1 車椅子
@自走用標準型車椅子

- 車椅子は下肢や体幹などに障害があるか、高齢で長い時間歩いて移動できない人のための移動用補助用具です。
- 自走式車椅子は、一般的には後輪の外側についているハンドリムと呼ばれる輪を押して進むタイプのものです。
- 坂を登るときなど本人の力では難しい場合もあり、椅子の背の後ろに介助者用のグリップがついている場合が多いですが、ブレーキなどは、本人が操作することを前提にした位置(後輪前方)についています。
- 購入される場合は、利用される方が無理のない姿勢を常時間保持できることを念頭に選んでいただいたらと思います。
A普通型電動車椅子


- 電動車椅子は、車輪を電動モーターで駆動する車椅子で、上肢に力がない人でも、ジョイスティックなどのコントロール部を操作できれば使用することができます。
- 電動車椅子に乗った場合、道路交通法上は歩行者とみなされますが、制限速度は時速6kmです。
- 自走用、介助用に比べて重量があるため、段差などを超える必要があるところでの使用は向いていません。
- 旋回した時に、二輪車と異なり車体が傾かないため、体が外に振り出される傾向があり、使用には十分な注意が必要です。
B介助用標準型車椅子

- 介助用車椅子は、移動に必要な操作を介助者が行うことを前提とした車椅子です。
- ブレーキの位置が介助者が使用できるよう、後輪の後方についています。
- ハンドグリップに自転車のような補助ブレーキがついているものもあり、坂道(下り坂)などを安全に移動できるなどのメリットがあります。
- 購入される際のチェック事項としては、自走用車椅子と同様のことは勿論ですが、介助者の使い勝手のよさも考慮に入れる必要があります。
2 特殊寝台(介護ベッド)

- 特殊寝台(介護ベッド)はフレームの上のマットレスを乗せる部分(床板)が、背、腰、脚の3部分に分割されていて、利用者が必要に応じた姿勢をとることを可能にするベッドです。
購入時のポイント
- ベッドは部屋のかなりのスペースを占めますので、介助者が介助をするうえでの空間を十分に確保できるようなサイズを選ぶ必要があります。
- 背上げを行ったときに介護者は体が下方へずれますが、繰り返し行うと腰部の擦傷の原因ともなりますので、この動きを止める膝上げができるベッドがベターです。
- サイドフレームがマットレスの外に大きく出っ張っているものは、ベッドに車椅子を接近させて移乗するときに邪魔になる可能性がありますので注意が必要です。
3 じょくそう予防用具

- じょくそう予防用具とは、送風装置又は空気圧調整装置を備えた空気マットであって、圧力部位への圧力を減ずることを目的としてつくられたものです。
- じょくそう予防マットは、体圧分散効果がありますが、同時に寝返りなどのベッドの動きに対する圧力を吸収してしまうため、動きを制限してしまうことがあります。
- 介護者に寝返り能力がある状態では、比較的薄いクッション材の製品を選ぶのが良いと思います。
- また、じょくそうが発生する原因は、圧力の継続以外にも、皮膚への摩擦、尿などによる濡れ、栄養状態などがありますので、購入される場合には減圧対策以外にも、そういった原因に対処する必要があります。
4 体位変換器


- 体位変換器は、動力により寝ている面全体を周期的に傾けるものと、人力で行う寝返り介助を補助する用具があります。
- 寝返り介助は、一定の頻度で深夜でも行う必要があり、介助者にとて大きな負担となる介護です。
- 人力を補助する用具を使用した場合、介助者の力の不足はカバーするものの、頻度の問題は解決しません。
- 一方、寝ている面を交互に傾けるエアマットでは本人に不快感を与えることがあります。
- 用具の選択に当たっては、介助者の人力で行える介護の範囲と、本人の状態を総合的に判断して決定することをお勧めします。
5 手すり


- 介護保険上、工事を伴う手すりについては住宅改修費として対応されます。
- 工事を伴わない手すりはレンタルがあり、例えばトイレ内に便器を挟み込んで固定するもの(上写真)や、左右の壁に突っ張り棒を伸ばして固定するものなどがあります。
- 左右の壁に突っ張り棒を伸ばして固定するものについては、壁の強度に注意する必要があります。
6 スロープ

- スロープは通常、段差解消のために使用されるもので、木製タイプやプラスチックタイプ、金属製タイプなどがあります。
- スロープを購入する場合、スロープを置く段差がどういった場所でどの程度の高さの段差であるか、スロープ上を動く移動機器はなにか、介助者の能力はどれくらいかといったことを留意する必要があります。
- 例えば、携帯型スロープであっても、重い電動車椅子用であればある程度以上の強度が必要になりますし、介護者自身が自走で車椅子を使用する場合には傾斜角を低く抑えるために、ある程度の長さのあるスロープが必要になります。
- また、スロープを置くスペースにも気をつけてください。
7 歩行器


- 屋内外を問わず、歩行に補助が必要な場合に用います。
- 歩行訓練を行う際の補助用具として用いられることが多いです。
8 歩行補助つえ
@ 松葉づえ

- 腋当てができ、腋を締めることと、腋当ての下部にある握りを持って体重を支えることができるつえです。
A ロフストランド・クラッチ

- 肘の下に前腕を支持する”カフ”があり、ここと、手の位置にある握りで体を支えるつえです。
B 多点つえ

- 3(4)本に分岐した床面に設置する脚と、ひとつの握り手をもったつえです。
- 多点つえは、1点のつえより安定はしていますが、脚が接する場所が広いため、狭い階段での使用や傾斜地での使用には不向きです。
9 痴呆性老人徘徊感知器

- ここでいう徘徊感知器とは、痴呆性の老人が屋外で出ようとするのをセンサーで感知するものです。
- 該当者の身につけた発信機の電波を受信部が感知するタイプのものもあります。
10 移動用リフト

- つり具又はいすの台座を使用して人を持ち上げ、キャスタで床を移動し、目的の場所へ人を移動させることができます。
- 人を吊り上げた場合、床に対する走行抵抗が大きく変化するので、注意が必要です。
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